作曲の初心者でなく、作曲の基礎技術をすでに身につけ、実際に創作している人を対象とする専科。パリ国立音楽
院の作曲科で、オリヴィエ・メシアンが生徒を指導した教育法をモデルとする。内容は大きくふたつに分かれる。

(1)創作
生徒が書いた作品(完成前の状態でも良い)を指導する。指導のポイントとしては、教師の作曲理念を押しつけるの
ではなく、生徒ひとりひとりが、どのような創作を目指しているかを把握した上で、作品がそれを実現しているかを、
生徒と共に検討する。


(2)楽曲分析

A.自作
楽曲がどのように出来ているかは、もとよりその作品を書いた作曲家が、一番良く知っている。作曲家の自作解説を
聞くことは、生徒がどうやって作品を書いて行くべきかの、最も良い参考となる。吉田進の作品は、フランス政府、フ
ランス国営放送局、パリ国立オペラ座などの委嘱を受けており、高く評価されている。

B.西洋音楽
自作のみだと作風が偏るので、西洋音楽史の中から作曲技法上興味深い作品を選び(時代は現代に限定しない)
大作曲家たちがどのように曲を書いたかを分析する。




前のページに戻る

作曲マスタークラス