✰武藤記念講座「《魔笛》とフリーメイソン」
フリーメイソンは、18世紀初めの英国に誕生した思想団体です。モーツァルトがフリーメイソンであったことはよく知られており、そのオペラ《魔笛》にはフリーメイソンの精神が反映していると言われます。実際に、どのようにメイソン思想が表われているのでしょうか。作品を鑑賞しながら、具体的に検証してみましょう。
・2022年11月19日(土)13 : 30
・国民會館・武藤記念ホール(大阪) 06-6941-2433
☆朝日カルチャーセンター連続講座「フリーメイソンと大音 楽家たち」最終回
2006年に国書刊行会より『フリーメイソンと大音楽家たち』を上梓して以来、東京シティ・フィルハーモ ニック管弦楽団との4回のレクチャー・コンサート、そしてこの朝日カルチャーセンター(新宿)での19回に及ぶ連続講座を開いて来まし た。これはフランスでは考えられないことで、フリーメイソンへの偏見がない日本だからこそ可能だったのです。
フリーメイソン組織は、18世紀初めに誕生した時から音楽に重要性を与え、多くの作曲家たちがメイソン思 想を作品の中に盛り込みました。ですから、音楽を通してフリーメイソンとは何かを探り、逆にメイソン的視点から新しく音楽作品をとらえる ことが出来るわけです。
なぜフリーメイソンが音楽を大切にするかと言えば、西洋の個人主義を乗り超えた人類共同体を目指すメイソ ンにとって、メンバー間の調和(ハーモニー)が何より大切で、音楽の中にその理想を見出したからです。
20世紀に入ると、ベニー・グッドマン、デューク・エリントン、ルイ・アームストロングをはじめ多くの ジャズメンたちが、またジョゼフィン・ベーカーやレオ・フェレといったシャンソン歌手たちが、フリーメイソンに入団しました。彼らがメイ ソンであることには、どのような意味が隠されているのでしょうか。音楽を楽しみながら検証してみましょう。9年間にわたったこの連続講座 は、今回が最終回となります。
第19回「ジャズとシャンソンのメイソン音楽家」
6月15日(木)13:30
問合せ・申込み:03-3344-1945
☆新刊『パリの空の下《演歌》は流れる~僕の音楽遍歴~』上梓
『ラ・マルセイエーズ物語』(中公新書)、『パリからの演歌熱愛書簡』(TBSブリタニカ)『フリーメイソンと大音楽家たち』(国書刊行会)に続く4冊目の拙著が、7月初旬にアルファベータブックス社から刊行されます。今回は、これまで色々なところに発表した文章を集めたものです。
第1章「僕の音楽遍歴」:《演歌》、《隅田川》など、拙作に関するもの。
第2章「わが師メシアン」:メシアン先生の作曲教授法、数々の初演作品。
第3章「フランスと日本の間で」:日仏の文明をめぐる随想。
第4章「巴里音楽事情」
第Ⅰ部「僕が見た・聴いたパリ」:
1978年以来の、コンサート、オペラ、演劇、展覧会などの見聞記。
第Ⅱ部「今ごろのパリ」:
過去10年間にお伝えしたパリのニュースのベスト・オブ。
第5章「フリーメイソンと音楽」:「運命は扉を叩かない」(書き下ろし)ほか。
第6章「国歌とはなにか」:《ラ・マルセイエーズ》と《君が代》論。
第7章「シャンソンと演歌」:エディット・ピアフ、石川さゆり。
『日本人の能』の角田忠信氏との対談を含む。
予約・問合せ:alpha-beta@ab-books.co.jp 電話03-3239-1850
日本での予定